1977-04-15 第80回国会 衆議院 外務委員会 第11号
中国においては、現在のオーストラリア周辺、ニュージーランド周辺、南太平洋、西太平洋諸国、この地域においてソ連が急速に進出してきた、その脅威に対応するために、中国に対しては、早急に対応措置を講ずる必要がある、これを訴えております。同時にまた、アメリカを訪問しました。そこにおいてもソ連の脅威を訴えております。ソ連の西太平洋地域に対する進出に対しての防衛手段を強化すべし、こういうことを言っております。
中国においては、現在のオーストラリア周辺、ニュージーランド周辺、南太平洋、西太平洋諸国、この地域においてソ連が急速に進出してきた、その脅威に対応するために、中国に対しては、早急に対応措置を講ずる必要がある、これを訴えております。同時にまた、アメリカを訪問しました。そこにおいてもソ連の脅威を訴えております。ソ連の西太平洋地域に対する進出に対しての防衛手段を強化すべし、こういうことを言っております。
私は、先般西太平洋諸国を回りましたときに、やはり西太平洋の国々が、これ以上の政治、経済、文化の親密をはかりつつ、また、お示しのアメリカ、カナダ、豪州、ニュージーランド等は、先進国のそれとしてのまた別の機構も考え得る状況に相なってきておるという認識を持っておるのであります。そのお話全く同感でございますので、その方法でつとめていきたいと思います。
なかなか直ちにすぐ実現というわけにはまいりませんが、私は昨秋西太平洋を歩きましたとき、フィリピンの大統領マカパガル氏から、西太平洋における日本、フィリピン、インドネシア、豪州、ニュー・ジーランド、この西太平洋の島々は、天の与えた恵みある土地だ、西太平洋諸国は、いまお話しのような気持ちで親善を強化する、お互いに繁栄しようということばを聞いたのであります。
これが総理の言われる、アジア、西太平洋諸国との連帯関係の強化という政策の実体であって、決してアジアの安定と繁栄のためではありません。反対に、アメリカに従属しながら、日本の軍国主義、帝国主義を復活強化するためであります。これは日本人民の利益に反し、世界の大勢に逆行するものであります。これはまた昔の大東亜共栄圏の夢のように、破れ去り、消え去るものであります。
わが国としては、アジア、西太平洋諸国の間に国際正義と寛容の精神に基づく融和と協調が促進されるよう努力を惜しんではならないと考えます。この間にあって、わが国が、強固で品位ある民主主義国家として発展を続けることこそ、アジアの安定と繁栄に有形無形の貢献をなすものと確信いたします。
わが国としては、アジア、西太平洋諸国の間に国際正義と寛容の精神に基づく融和と協調が促進されるよう努力を惜しんではならないと考えます。この間にあって、わが国が、強固で品位ある民主主義国家として発展を続けることこそ、アジアの安定と繁栄に有形無形の貢献をなすものと確信いたします。
これがためには、日米提携の親密化、健全化をはかる一方、わが国とその他の太平洋地域各国との間に、まず信頼と協力の期待を込めた友好的雰囲気をかもし出すことが基本的に大事でありますから、そうした観点からして、われわれは総理の西太平洋諸国訪問を注視しておったのであります。
○重光国務大臣 この共同声明には、西太平洋諸国とはありません。西太平洋における国際の平和、こうなっております。西太平洋方面でございます。むろん日本も台湾も西太平洋方面にあります。
西太平洋諸国と、この日米間の外交文書にうたわれております西太平洋諸国とは、一体いかなる国々を包括するものであるか、これが明確になりませんというと、次の質問を進めるわけには参りません。重ねて答弁を要求する。
○赤松委員 西太平洋諸国の安全に寄与せねばならぬ義務が課せられました以上は、われわれとして西太平洋諸国がどことどこであるかということが明らかにならなければならぬと存じます。そこで私はこれを強く委員長に要求いたします。これが明らかになり歩せんと、次の質問を進めるわけには参りません。重ねて答弁を要求いたします。